2012年8月14日火曜日

『愛する人』

愛する人』(原題: Mother and Child)2009年アメリカ、スペイン
監督・脚本 ロドリゴ・ガルシア
キャスト  ナオミ・ワッツ、サミュエル・L・ジャクソン、アネット・ベニング、ケリー・ワシントン

ひさびさに映画を見て泣きました。お家DVD鑑賞でしたけど。まずキャストが演技派役者ぞろいで素晴らしい。ストーリーはというと、ただいま50を過ぎて、年老いた母と二人で暮らす女性が、37年前、14歳の時に産んですぐに養子に出した娘のことを思い出すところから始まります。
その娘は今、同じ町でやり手の女性弁護士になっている。さあ、この母と娘は再会するのかな?という興味が前半引っ張っていくのですが、………。

軽い気持ちのファミリードラマ感覚で観はじめましたが、話が進むにつれて、これはただものじゃない、というストーリーの深さ、決して滑らかではなくでこぼこの粗削りですが、そのちょっと辻褄合わなさがかえって生命力を感じさせる、すばらしい作品でした。

監督は、作家のガルシア・マルケス(『百年の孤独』)の息子さんだそうで、ファミリーツリーがつむがれつづけていくところなんかは、さもありなんと思いました。
これはおすすめ映画です。

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