2011年7月25日月曜日

梅仕事

今年は、てづくりの「梅干」にはじめて挑戦。


友の会の I さんに漬物の本を借り、やり方を教わった。I さんはもう30年は梅干をつけているベテラン。でも今年は体調が悪くつけられないそう。お借りした本に毎年の記録が書いてありとても参考になる。

今回つけたのは、梅2キロ、塩450グラム。

6月14日梅を一晩水につけて、そのあと下漬け。甕の中に塩と梅を交互に入れる。3キロの重しをのせる。3,4日するときれいな水が上がってくる。これが梅酢。
6月18日重しを除く。このままひと月ほど置いておく。
右の写真は梅酢が上がった状態。

7月の第3週が晴天続きだったので、土用干しをする。土用干しとは土用のころ梅を3日間昼夜続けて干すこと。
7月13日に梅を甕から取り出し、ざるに並べる。




梅酢から出したばかりの梅は、まだまだみずみずしい。それにしてもなぜ漬物で塩辛いのに、梅干、というのだろうと思っていたが、3日間も干すからなんですね~。無知でした。また、甕の中に残った梅酢は、クエン酸と塩の入った液体なので、何かと重宝するそう。酢の物に混ぜたり、夏バテした時に薄めて飲んでもいいと。


7月13日、14日、15日、時々裏返しながら、3日間干した後の梅。昼はカンカンでりで干され、夜は軒下に取り込み夜露でふっくらとなった。干した後の梅は、耳たぶくらいの柔らかさ。
このあと、取り込んで、市販のもみシソをはさみこみながら、また甕につけ戻した。1ヶ月くらいしたら食べられるそう。本来なら、下漬けの状態で、赤シソが出回るのを待ち、梅酢で洗ってから一緒につけるそうなのだが、もみシソをすでに買ってしまっていたので、干した後にシソを挟み込んだ。

6月から9月にかけての梅にまつわるさまざまな仕事を、「梅仕事」という。確かにこれは一仕事だ。その日のその週の天気を見ながら、日光の当たり具合や湿気の度合いを見ながら、そして梅の一粒一粒の状態を見ながら、ゆったりとしたきもちで、梅が少しずつ変化していくのを見る。そして梅にはクエン酸がいっぱい詰まっていて、夏ばての体の体調を整えるのにぴったり。これってほんもののスローフードというやつじゃないのかなあ、遠い昔から普通の家庭でしてきた仕事だけど。

もちろん梅酒も作りました。梅500g、焼酎1000ml、グラニュー糖300g。こちらもたのしみ。




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