2011年5月24日火曜日

ブルックナー交響曲4番

毎年春になると聞きたくなるブルックナー。

4、7、8番あたりを聞くのが定番だが、今年は4番の’ロマンティック’。これ1楽章から4楽章まで全部続けて聞くと1時間は優に超える。
下の子が幼稚園に週2回行くようになり、ようやく午前中フリーの時間が定期的にできる。結局なんだかんだと用事が入って、完全に一人の時間を満喫できることは少ないのだけど、ひょいとできたそんな至福の時間に聞くのに最適。

ブルックナーという人はやっぱりちょっと精神的に病んでいたかも。たたみかけるような繰り返しのフレーズがちょっと強迫的に聞こえる。それでも2楽章のとろけるような弦楽器の響きに陶酔する。思わず音楽に合わせてヨガのようなストレッチのような、不思議な伸びをして、クラシック音楽で体操兼ストレス解消。

カール・ベーム指揮、ウィーンフィルの演奏は文句のつけようがない。ブルックナーのこの不安定な若さの表現、痛々しいほどの激しさはほとんどヘヴィメタだ。







2011年5月20日金曜日

手作り石鹸

 手作り石鹸の作り方を習う。
教えてくれたのは、薬剤師&アロマテラピストのHさん。
材料は、オイル、苛性ソーダ、精製水、精油のみ。

作り方は、精製水に苛性ソーダを加えたものに、オイルを加えて混ぜ、型に流し入れて固める。

 オイルと苛性ソーダ水を混ぜているところ→

ポイントは、苛性ソーダ水とオイルの温度を、両方とも40度くらいに合わせること。注意点は苛性ソーダが劇薬でなので、取り扱いに注意すること。

石鹸がキッチンで作れるなんて。好みでいろんなもの(精油、はちみつやハーブ、ココアなど)を混ぜることができる。色もつけられる。今回は長方形にしたが、好きな形に型抜きしたりもできる。

←型に入れた後、保温箱に入れて、石鹸を固めているところ。

このあと型から出して、切り分けて乾燥させ、4週間寝かせたら出来上がり。


今回作ったのはマルセイユ石鹸といって、オイルの配合が特殊で決まっている。オリーブオイル72%、ココナツオイル18%パームオイル10%の配合で、これがベストの配合だとフランスのマルセイユ地方でつくられていたもの。石鹸の王道だそう。

加えた精油は50滴! ただいま石鹸は切り分けて熟成中だが、すでに柑橘系のいい香りがしている。1ヵ月後にどんなふうに石鹸ができているか楽しみ。

Hさんのお家は私と同じく小さい子供が二人もいると思えないほど、整理整頓されていて美しい。旦那様もお休み中朝の9時から子守でご協力してくださった。

石鹸つくりの技術だけでなく、キッチンを美しく使いやすく保つ技術にも脱帽。

2011年5月14日土曜日

5分でできるもう一品

ツナわかめサラダ。

夕食を作りながら、もう一品何かほしい時、すぐできる。

材 料 (4人分)
きゅうり 2本
トマト  1個
生わかめ 50グラムくらい
ツナ缶  1缶
塩こしょう

作り方
きゅうり、とまと、生わかめを食べやすい大きさに切り、ツナ缶を混ぜ合わせ、塩コショウで味をととのえる。
できあがり。

野菜はカイワレ大根を入れてもよい。きゅうりはスライサーで切ると早い。味付けはツナ缶と塩コショウだけ。これだけでも十分おいしいが、足りなければ、青じそドレッシングやごまドレなどをかける。

生ワカメがおいしいが、乾燥ワカメを戻したものでも使える。
子どもに邪魔されながらでも、作るのに所要した時間は5分56秒。
簡単で早く、ある程度のボリュームあり。
大人も子供も食べられる。

2011年5月10日火曜日

「いき」の構造

第6回読書会、『「いき」の構造』九鬼周造著。

本好きな友人たちと、一緒に読書をしている。

Mさんが新しくメンバーに加わってくださり、ただいま5人、今回の出席者は3人、感想文参加2人。場所は近所のオーガニックカフェで10:00スタート、読書その後ランチ。Yは幼稚園、Mは保育園に預ける。2時のお迎えまでに終了。

今回は私が司会、レジメにそって解説、後は各々フリートーク。それぞれの視点異なっているので大変面白い。一人で読んでいるのとは違った醍醐味が味わえる。

「いき」という現象はどういうことだろう?それに構造があるだなんて!知りたい、という単純な動機で皆?この本を選書したと思うのだが、決して読みやすくはない。1920年代に書かれていて言葉が古い、哲学書なのでさらに難解、芸術作品の例もピンとこない。

レジメを作りながらだんだんわかったが、視点が個性的で、きっちりとした構成が全くぶれない。用語さえ理解できれば、非常に明晰明快。
「いき」の実際の体験と、このように「いき」を論理的に考察することにはどうしても齟齬がある。しかし実際に「いき」を味わうこと、そして論理的な面からの考察をすることで、また両者がともに豊かになっていくのでは。

日ごろ軽い本しか読まないので、読書会でじっくり名作と取り組めるのはうれしい。




2011年5月8日日曜日

オルガン奏楽 反省点

15年ほど前から、教会で礼拝時オルガンの伴奏をしている。

子どもが生まれて中断、神戸に引っ越してまた中断していたが、去年の2月からまた再開。
神戸では2,3カ月に1度の頻度。

5月8日の分の反省点。

皆に指摘されたことは、讃美歌の伴奏の時、出だしが速すぎてブレスの時の間がなく、歌いにくいということ。
自分的には、会衆讃美の時、皆の声が響いて、どこに合わせたらいいか分からなくなるので、ある程度リードしたつもりだったが、それが早すぎたようだ。
Kも子守で礼拝に来たくれたが、全般的にサクサク弾きすぎてせわしない、もっとメリハリをつけてゆったりとするところもあったほうがいい、と。

以前いた奈良の教会では、足ふみオルガン、会堂も狭く、皆の顔が見れて合わせやすかった。
神戸の教会は、パイプオルガン風電子オルガン、会堂が広く天井高く、皆にお尻を向ける格好。
なかなか慣れない。

せわしない、という指摘も納得。
子どもが生まれてバタバタとして、神戸でいろんな事も始めて、心の底がゆったりとしていないのが表れている気がする。

前奏と後奏の選曲がよかった、素敵な奏楽ありがとう、と言ってくださった方もあり、感謝。
次回はもっと、練習練習、ブレスの時をゆったり、日ごろの自分も、もっとゆったり。

2011年5月6日金曜日

グリンカ 悲愴トリオ

新緑がまぶしい。

初夏が近づくと、木管楽器の音が聞きたくなる。

フルートやオーボエのキラキラした音色も初夏に合うけれど、本物の夏が来る前に、緑と風薫るなかで、クラリネットとファゴットの切なく物悲しい音色が聞きたかったらこれ。

これは最高の名人芸だ。カール・ライスターのクラリネットと、ミラン・トルコヴィッチのファゴット、フェレンク・ボーグナーのピアノ。
ライスターは長年ベルリンフィルの首席クラリネット奏者で、何度も来日したことのある人なので、その実力は有名だが、実は秀逸なのはファゴットのトルコヴィッチ。
こんなにうまいファゴット奏者の音は聞いたことがない。

ファゴット吹きと言えば、長い木の管を不器用にとつとつと操作して、地味な目立たない、でも味わいのある音を出しているイメージ。
トルコヴィッチは違います。全然不器用さを感じさせない。
ファゴットなのに、艶やかな華のある音で、音程もいつも正確、十分主役が張れる存在感。

聴いていて本当に気持ちのいいファゴットです。
もちろんライスターのクラリネットもうまいし、ピアノのボーグナーも息がぴったり。

曲目は、グリンカの悲愴トリオをはじめ、ベートーヴェンやプーランク、エルガーなども収録。

ケーキに例えるならばこのトリオは、ザッハトルテ?
スポンジがピアノで全体を形作り、上質なチョコレートの風味がクラリネットで、上にかかったパリパリコーティングのチョコがファゴット。

新緑の中でおいしいザッハトルテをいただいた感じ。




2011年5月5日木曜日

シフォンケーキ 失敗

子どもの日。

だがKの誕生日(今年43歳)なので、子どもではなくパパの日と化している。

先日シフォンケーキの型を購入。サイズ大(直径21センチ)。
Kの誕生日ケーキを兼ねて、シフォンケーキを焼く。

まずメレンゲ作り。卵白をこれでもか、とよく泡立てる。

卵黄と粉類を混ぜたところに、メレンゲをそっと加える。

シフォンケーキは、卵と粉と砂糖があればできる。
バターを入れないので、ローカロリー、ローコスト。
ワンホール200円くらいでできる。

シフォンケーキの型に、混ぜ合わせた生地を流し込み、160度に余熱したオーブンに入れて60分焼く。

いいにおいがしてきたぞ。

ドキドキで開けてみたが、れれ?

思ったほどふくらんでいない。

なぜだろう?
あんなにおもいきりあわだてのに。

シフォンケーキの失敗原因を調べてみる。
一般的には、

①メレンゲの泡立てが足りない
②卵黄生地の乳化が足りない
③生地に対する水分量のバランスが悪い
④焼きあがり後に型をさかさまにしなかった
⑤フッ素加工の型を使った

などが失敗の原因らしい。

今回私が作ったのに該当するのは、②と④と⑤だ。
⑤のフッ素加工の型を使ったのは、一応もう購入後なのでどうしようもない。
何べんか焼いてそれでもだめならアルミに買い替えよう。
次回は②の卵黄生地をよく混ぜて乳化をしっかりすること(40度くらいの湯煎にするらしい)、
そして④の焼きあがり後さかさまにして一晩くらいしっかり冷ますこと、をやってみよう。

シフォンケーキは材料も作り方も非常にシンプルなだけに、小さなことが焼き上がりに影響するのだな。簡単なので気負わず気軽に作れるし、またすぐに作ってみよう。


 思ったほどふくらまなかったので、スポンジケーキとスフレの相の子のようになってしまった。

Kは、あんまりふわふわしたのは嫌いでしっとりしているほうがいい、と言っておいしく食べてくれた。
子どもたちもおいしいおいしい、といってぱくぱく。